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ピアノ協奏曲 (シンディング) : ウィキペディア日本語版 | ピアノ協奏曲 (シンディング)[ぴあのきょうそうきょく]
ピアノ協奏曲 変ニ長調 Op.6は、クリスティアン・シンディングが1889年に作曲したピアノ協奏曲。第3楽章以外の初演は同年2月23日にオスロで行われ〔〔、曲は初演の独奏を受け持ったに献呈された。作曲者は1901年に大幅な改定を加えている。 == 概要 == ノルウェーの芸術家の一家に生まれたシンディングは、ライプツィヒ音楽院で学ぶなどドイツの都市で音楽を修めた。ヴァイオリンやピアノの演奏家、指揮者としての道を目指したこともあったが、彼はそのいずれも断念している。ミュンヘン時代に作品が認められ始め、彼の音楽活動は作曲が主たるものになっていった。ノルウェー政府などからの援助を受けられるようになったこと、また1892年に楽譜出版社のペータース社と契約したことで彼は作曲活動に専念し〔、作曲のみによって生計を立てることができるようになった。さらに、これには彼と出版社が売れ行きの良い歌曲やピアノ小品に的を絞ったことも奏功しており〔、結果としてシンディングの作品の6割以上がそうしたジャンルの楽曲で占められている。中でも有名なのはピアノ曲「春のささやき」である〔。 同郷のグリーグとは異なり、ドイツで長く暮らしたシンディングの楽曲にはノルウェーの民謡よりも、リストやワーグナーからの影響が顕著である。このピアノ協奏曲で彼は循環形式を採用しており、全曲冒頭の主題が以降の楽章でも主要な役割を果たす。この曲の改定が完成する世紀の変わり目までに、彼の代表作は出尽くしてしまったという見方もあるが〔、シンディングは20世紀以降も交響曲、協奏曲、オペラなどの作曲に取り組んでいる。晩年には、彼はオスロの王宮に近い邸宅に居住する栄誉に浴した〔。
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